2008年時点では日本国民の約25%が花粉症であるというデータがでています。
これは日本人の4人に1人の割合ですので決して少ない人数ではありません。
また、年々花粉症に悩まされる人が増加しており、最近では乳飲み子くらいの子供が花粉症を発症することもあり、国民病と言えるほどです。
花粉症とは、スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサなど特定の植物の花粉によって引き起こされるアレルギー性鼻炎のことです。
花粉が目や鼻から体内に入ってくると異物と認識し、体外へ排出しようという機能が働いて、鼻水や涙で洗い流す、くしゃみで吹き飛ばすというような症状として現れます。
主には春や秋に症状を感じる方が多く、植物が育つ季節のみに現れるとして季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれることもあります。
症状には個人差がみられ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻の症状、目のかゆみ、涙、充血など目の症状などに悩まされている方も多いでしょう。
さらにひどくなると発熱、頭痛、咳など風邪に似たような症状が現れることもあり、さらに花粉が付いた鼻水を飲み込むことで消化器官にまでアレルギーを引き起こして腹痛、下痢、嘔吐といった食中毒にも似たものを感じる人もいるようです。
治療をしたい人は大勢いますが、残念ながら完治することは現時点ではできません。
しかし、症状を抑えたり緩和させることは可能です。
花粉症は症状がみられてから対策をしてもほとんど意味がなく、症状がみられる前もしくは初期の段階で治療していくことをおすすめします。
効力があるとされる治療薬は、抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬)や抗ロイコトリエン薬などになり、医療機関を受診してもこれらが処方されるのが一般的です。
ドラッグストアなどでも鼻炎薬は購入できますが、こちらの医薬品は複合薬が多くなっているので効力としては医師に処方してもらう医薬品よりも良いとは言えません。
医師の処方なら、もちろん新薬を積極的に処方しますので、より高い効力が期待できるでしょう。
実際、抗ヒスタミンは花粉症にかかっている医師自身も服用しているようです。
2014年2月のアンケートでは、約76%の医師が服用しているということで、その効力もより期待できる証明がなされていますね。
花粉症患者は医師の診察を受けることが第一ですが、そこまで症状はひどくないのでドラッグストアで鼻炎薬を購入したいという方は薬剤師に相談したうえで購入をするようにしましょう。
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花粉症の症状や原因ならびに効力のある薬
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